東日本大震災 調査報告 GREAT EAST JAPAN EARTHQUAKE
東日本大震災
震源:三陸沖 北緯38.0 東経142.9 深さ約24km
発生日時:2011年3月11日(金)午後2時46分頃
規模:マグニチュード(M)9.0 (国内観測後、最大級)
最大震度場所:宮城県栗原市 震度7
PLG社屋 地震直後状況
[ 震度6強 ]
(社屋はコロンブス工法を採用)
社屋外観 被害無し
地震直後、事務所内部の様子①
事務所内部の様子②
事務所内部の様子③
〈周辺建物と比較〉
書類の飛散や軽い書庫は倒れたが、外壁や内部の塗り壁の割れも無く、建物の損傷は全くなかった。周辺は、建物の損壊、倒壊、瓦の飛散、道路の陥没、マンホールの浮き上がりがあった。藤沼湖(人造ダム)が決壊し、周辺建物を押し流したほど、激しい揺れだった。PLG社屋に対する地震の影響はコロンブス工法によりかなり軽減されている。
【お施主様(K様)から聞取り】
大きい揺れだったが、ゆっくりとした揺れに感じた。置物や植木は倒れた。食器が若干落ちた。冷蔵庫も少し移動した。室内塗り壁の開口部へ若干のひび割れがあった。瓦は1枚も落ちることはなかった。外壁もクラックなし。
①社屋隣の住宅
②倒壊した家屋
③外壁が崩落した家屋
④道路陥没
⑤倒壊した蔵
⑥倒壊した家屋
福島県いわき市方面
[ 震度6強 ]
調査日時:2011年3月25日
震災・津波被害状況
大地震により引き起こされた大津波による甚大な被害
JAいわき中部泉支店事務所(2009.12コロンブス工法施工)
震災・津波被害状況
大きな揺れだったが、一般の住宅と比べ揺れは少なくなっていたのではないだろうか。入角のクロスにしわがよった程度で済んだ。
【外観状況】
調査時問題なく稼働していた。建物の外壁、基礎へクラックはない。開口のガラスの割れなどもなかった。問題ないことが確認できた。【周辺の確認】
周辺道路は亀裂などがあり、近隣ブロック塀は倒壊していた。グループホームつどい「いわき」(2005.7コロンブス工法施工)
職員へ聞き取り
2階の窓が2ヶ所閉まらなくなった。屋上の室外機が動いたため、暖房が入らなくなった。他は問題ない。
【外観状況】
建物周囲の地盤沈下が見られ、玄関入り口とアスファルトの取り合いのタイルは破損していた。建物の外壁、基礎へクラックはない。問題ないことが確認できた。【擁壁】
擁壁へ対する土圧軽減となっているため、擁壁の傾き、暴れなどない。周辺道路は亀裂などがあった。ダイソー常磐店(2004.10コロンブス工法施工)
職員へ聞き取り
店舗は、物流のストップにより営業していなかった。
【外観状況】
建物外壁の亀裂、基礎へクラックもない。店舗内部の棚や荷物の荷崩れは少ない。周辺地盤へ追従し沈下しているため、配管の露出、はずれなども見られない。【店内入り口】
入り口のタイルは破損。 アスファルト間に隙間ができた。 近隣の地盤は大きな亀裂。 河川の方向へ移動、沈下していた。
【杭で施工された
建物と比較】
隣の店舗ほ杭支持のため、抜き上がり(150mm)が見られ、配管が寸断した。
指定障害者支援施設『はまなす荘』(2010.6コロンブス工法施工)
職員へ聞き取り
体感は大きな台に乗り、ゆっくりゆれている感じだった。施設長の集まりで、コロンブス工法を採用していない建物と比べ、震度で1程度低減の効果があるのでは、という話が出た。他の施設(コロンブスを採用していない)はクラックなど大きな被害がでた。
【外観状況】
建物外壁へ亀裂、基礎へクラックもない。施工会社の監督は、基礎へクラックが入っていないことを驚いていた。施工時、床付面の地盤が超軟弱の為、設計・建設会社から心配だと話が出ていたが、地震の影響は全く無く、コロンブス工法の安全性が証明された。
【浄化槽】
地盤対策無し
浄化槽まわりが大きく沈下、浄化槽本体の浮き上がりがあった。周辺の地盤に亀裂がみられた。
福島県須賀川市内 被害状況
調査日時:2011年3月31日
周辺配置図
①須賀川市役所 柱脚の座屈破壊
②倒壊した書店
③倒壊した書店とビル
③倒壊したビル
④倒壊したホテル 構造クラック
⑤危険判定の福祉ビル
⑤危険判定の福祉ビル
⑥危険判定の銀行
⑥倒壊防止のため、ジャッキ補強
⑦倒壊したホテル
⑧倒壊した蔵
⑨倒壊した鳥居
⑨倒壊した石灯篭
福島県鏡石町周辺 被害状況
調査日時:2011年3月31日
①液状化により道路が波打ち・建物は沈下
鏡石駅周辺のボーリングデータ
②擁壁が崩壊し建物が不同沈下
③地割れ
④地滑り